こころんサポーター養成研修が行われました。
先週で第1回定期考査が終了、通常授業が再開した令和6年6月17日(月)、本校SUサテライトホールにて、福祉未来創志科1~3年生を対象として、仙台市障害理解サポーター(こころんサポーター)」養成研修が行われました。講話受講とグループワークを行い、充実した研修会となりました。「こころん」とは、仙台市障害理解促進キャラクターのことです。仙台市は、1970年に全国に先駆けて福祉のまちづくりを始めました。身体障害者トイレの設置や、今ではあちこちで見かける車いすの国際シンボルマークが設置されたのも全国第1号だったとのことです。最近では、地下鉄東西線の設計にも当事者の声が反映されているとの説明がありました。
障害は「個人の心身機能の障害」と、モノや環境等の「社会にある障壁(バリア)」との相互作用により創り出されるものです。仙台市民110万人のうち、障害者の数は55,000人あまり(身体障害、精神障害、知的障害)で約5%をしめているデータが紹介されました。この数は仙台市内の小学生の数とほぼ同数とのことです!
社会にある障壁(バリア)には、①物理的バリア(公共交通機関等の移動で困難をもたらすもの)②制度のバリア(能力以前の段階で、機会均等を奪われている)③情報のバリア(情報の伝え方が不十分なために必要な情報を得られない)④心のバリア(心ない言葉や視線、障害のある方を守られるだけの存在として捉えている) の4つがあげられるとのことでした。講師の先生からの講話を基にして、学年縦割りでグループ討議を行いました。進行と発表は3年生が務めました。
平成28年4月施行された「障害者差別解消法」では、国・地方公共団体・事業者に対して「不当な差別的取扱の禁止」「合理的配慮の提供」が謳われています。社会の側が変わり、困りごと(障壁)を取り除くなど合理的配慮を行うことが求められています。福祉を専門に学ぶ私たちは、率先して行動できたら・・・と考えています。研修の最後、仙台市長からの「仙台市障害サポーター養成研修修了証」が代表生徒に授与されました。
障害は誰にでもおこりうるもの。自分には何が出来るか、考えさせられる研修となりました。障害のある方も、ない方も、ともに安心して暮らせる社会をつくっていきましょう!講師の2名の先生、仙台市障害者福祉協会および仙台市社会福祉協議会の担当職員の皆さん、ありがとうございました。